中山記念 – サンデーサイレンス系の正念場

2019年2月23日

今月からはじめたこのブログだが、私、枯井戸 シャベルが一番書きやすいジャンルといえば競馬である。

15年前は競馬ブロガーだったのだ。

キルトクールという競馬ブログ上のトレンドにも乗ってそこの企画・運営にも参加させていただいたりもしたのだ。

というわけで、当ブログ初めての競馬ネタである。

私のスタンス

私はもう馬券は苦手である。

なぜか?

当たらないからである。

15年~20年前はちょいちょいと的中があった。

最近はめっきり当たらない。

だからいいのだ。

今は血統がどう繋がっていくか、ということに興味を持っている。

特にオルフェーヴルという三冠馬の血が残っていくのかどうか?ということに大いに注目している。

私にとっての第一世代

私にとっての競馬の第一世代は、ビッグサンデー世代である。

お分かりにならないだろうか?そしたらメジロブライト世代といえばわかるだろうか?

更に言えば、サイレンススズカ時代、ステイゴールド世代である。

この頃には既にサンデーサイレンスは全盛だったと言えよう。

そんな私の第一世代の隆盛の大種牡馬であるサンデーサイレンスが、既に危険な状態だと私は思う。

私の望むはサイデーサイレンス系が後世に残り、そして世界に広がることである。

サンデーサイレンス系の現状

大種牡馬サンデーサイレンスの現状を見てみよう。

ディープインパクト

サンデーサイレンスの後継といえるのは、三冠馬ディープインパクトである。

数多くのG1馬を輩出して、種付け料は既に父を超えているこちらも大種牡馬である。

そんなディープインパクトのウィークポイントは牡馬の大物が出てこないことだ。

牝馬ではジェンティルドンナという歴代最強級の牝馬が居るが牡馬だと、サトノダイヤモンド、エイシンヒカリぐらいしか思い浮かばない。サトノダイヤモンドも晩年の様子をみると、種牡馬としても期待できないのではないか?

個人的にはスピルバーグとワールドエースに期待しているが、前者の全兄弟のなんだトーセンラーが父としてデヴューしているが、あまり成果は出ていない。ワールドエース、あるいはエイシンヒカリに望みをつなげたいが、父父としてディープインパクトにはあまり期待できないのでは・・・というのが今現在の私の考えた。

ダイワメジャー

カレンブラックヒルが出たぐらいであまり期待はできないだろう。

私は現在競馬を見てて、憤ることはダイワメジャーの子供が重賞勝つことである。もう後世に父系を残す可能性は皆無なのだから、やめて欲しい・・・。という考えだ。

スペシャルウィーク

種牡馬としてはリーザクラウンがどこまで奮闘できるかだが、これも望みは非常に薄いだろう。
ただ、シーザリオ、ブエナビスタの血は何代も残っていき、そのうち、また大物も誕生するのではないか?

ネオユニヴァース

ヴィクトワールピサ、ロジユニヴァース、アンライバアルドを輩出。その中でもヴィクトワールピサは初年度から桜花賞馬ジュエラーを出す。現3歳世代も出だしは好調だったので、ワンチャンスあり。

ハーツクライ

突然変異の最強馬ジャスタウェイ、そして今も現役のシュヴァルグラン。
ジャスタウェイも初年度産駒は、アドマイヤジャスタ、アウィルアウェイ、ヴェロックスと悪くないすべり出し。

サンデー孫世代の筆頭候補。

ステイゴールド

私が競馬を始めたときの初年度の馬。ステイゴールドである。ちなみに菊花賞の本命はこの馬。

サンデーサイレンスの子世代としての種牡馬成績は、大物は居ないがコンスタントに活躍する産駒を出すディープインパクトに比べて、三冠馬オルフェーヴル、超個性派ゴールドシップ、オルフェの兄、ドリームジャーニー、天皇賞連覇のフェノーメノ。
と最強クラスを何頭も輩出。

そして、サンデーサイレンスの孫の牡馬として初めてG1を勝ったのが、オルフェーヴル産駒のエポカドーロなのだ。

ブラックタイド

JRA馬最高賞金を更新したキタサンブラックに一子相伝。ただ、このような筋骨隆々のたたき上げ系の馬は成功しない歴史がある。

サンデーサイレンス系の継承のまとめ・・・

  • ディープインパクト→エイシンヒカリ、スピルバーグ、サトノダイヤモンド・・・などなど。
  • ネオユニヴァース→ヴィクトワールピサ
  • ハーツクライ→ジャスタウェイ、シュヴァルグラン
  • ステイゴールド→オルフェーヴル、ドリームジャーニー、ゴールドシップ、フェノーメノ
  • ブラックタイド→キタサンブラック

となっているが、果たしてどうなるだろうか。
個人的にはディープ系は父系として残っていかないと思う。可能性があるのはオルフェーヴルを筆頭としてステイゴールド系のどれか、あるいはジャスタウェイだと思っている。

海外では・・・

海外ではハットトリックの産駒のダビルシムが、既に重賞勝ち馬を出している。
海外でSS系を広げるのは案外、ハットトリックなのかもしれない。これが競馬の面白いところである。

種牡馬としてのオルフェーヴルの現状

オルフェーヴルは鳴り物入りで種牡馬になったが、期待馬が新馬戦で1倍台の人気となっては惨敗するというシーンが目立った。
勝ち上がり率は低く、絶望されたものの、初年度では重賞馬ロックディスタウン、G1馬ラッキーライラックの2頭を出し、その評価は持ち越しされた。

春になると小倉の条件戦でディープインパクトの期待馬スーパーフェザーを完封してスプリングSに駒を進めたエポカドーロがステルヴィオ相手にあわやのシーンの2着。クラシック路線に乗った。
このレースを見ていた私は、エポカドーロはまだ本気を出してはない、遊んでいる。皐月賞もノーチャンスではない。と思っていたが、7番人気で見事の皐月賞と獲り、ダービーでは2着。秋は見えない疲れがあったのか惨敗だったが、初年度G1馬2頭を出し、まずまず・・・といった結果だったのだが・・。

残念ながらそれ以外の馬が出てこないのだ。半月ほど前にようやく4頭目のオープン馬が誕生した(アルドーレ)

馬産地でのオルフェーヴルの評価はやはり高くないようで、どうしても勝ち上がり率の低さ、好走条件がダート中距離に限られている、種付料が成績に見合わない。と、今春はおそらく大幅に種付け頭数が減ると思われる。

そんなオルフェーヴルの正念場が中山記念

そんなオルフェーヴル産の正念場が、明日の中山記念である。

オルフェーヴル産のNo1、No2が示し合わせたかのように参戦。

皐月賞馬のエポカドーロ、2歳女王ラッキーライラックである。

相手は非常に強力。昨春しのぎを削ったステルヴィオ、大阪杯の覇者スワーヴリチャード。牝馬現役No2ディアドラ。中山巧者ウインブライトである

このメンバーで勝てれば、また評価は上がるとは思うが、逆に惨敗してしまうと更にオルフェ産は地に墜ちる。

果たしてどうなるのだろうか?中山記念は要注目だ。