東京医科大学の女性受験者を一律減点問題

2019年5月27日

というわけで、触れたかったこの問題。

東京医科大(東京・新宿)が医学部医学科の一般入試で、女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていたことが2日、関係者への取材で分かった。一部の男子学生に加点をしたこともあったという。受験者への説明がないまま、遅くとも2010年ごろに入学者の男女数に恣意的な操作が始まっていたとみられる。
引用元:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33701370S8A800C1CC0000/

去年の話題だが、どうもこの問題で反発したり怒っている人(主に女性)に疑問を感じたので、取り上げよう、取り上げようと思いつつ先延ばしになっていた。

なんで、このニュースを見た女性達は怒っているのか?

医大受験生の女性自身や、過去に落ちたり、これから受験しようとしている人や、その家族、親族が怒っているのならば話は解る。
が、このニュースで怒っているのはSNSで女性の地位向上を推進する女性活動家達である。

「女性が、女性である理由で不利益を受けた!!!許せない!!キーーーーーーーーー!!!」という感じで即反応でキレておられるのだ。

私はこのニュースを聞いた時点で、「たぶん、女性の医師の離職率の高さが原因で医師数の確保の為の策なんだろうな・・・」と思って、調べてみたら正にその通りなのだ。ちょっと考えれば想像つく事である。

SNSでキレてらっしゃる女性達はこどもが居るお母さんも一定数いて、この女性受験者一律減点の施策の恩恵、つまり「医者の数の確保」を利を受けているかもしれないのに、キーーーーーと文句文句文句、みかんみかんみかん!

確かに、女性医師の離職率が高いのならば、それを改善するような努力を求めるのは必要かも知れない。

ただし、ここは大学である。
離職率改善の策を施せるのであれば、その大学の付属病院のみであり、それ以外の病院に関しては範囲外である。

「離職率が高いのならば、改善しろ!!!」と大学側に怒りの矛先を向けるのはお門違いも甚だしいのである。

サンジャポ、元祖美人女医でおなじみの西川史子さんは、この問題を「どこの医大でもあること」とばっさりを切り捨てある程度の理解を示している。

普通に受験したら上位は女性ばかりになるとのこと。

世の女性達はこのことについては喜びを示せば良いのに。

先人の掘った穴にはまっているだけ

昔、私の高校受験の頃に「推薦受験」ってのがあり、学校の推薦で、特に受験もなく新学が決まるっていう制度があった。
今もあるのだろうか?あるのかな?

で、その時に学校にキツく、何度も言われたのが、「推薦で内定を得たのならば絶対に撤回しないこと!!!。撤回するとうちの中学の印象が悪くなり、来年以降、即ちキミの後輩らの推薦枠が無くなる可能性がある」ってことを口を酸っぱくして言われたものだ。

この女性受験生一律減点も同様。先輩の離職という実績があるから、その影響で枠が少なくなっているのだ。

つまり、言葉は悪いが「先人の掘った穴にはまっている」状態なのだ。

だから怒りの矛先を向けるのであれば、大学ではなく、離職した先輩女医たちに向けるべきではないか?・・・というのは言い過ぎかもしれないが、物事をよく考えもせずに脊髄反射で怒りを示す女性達はどうなのか?

仮に「女性が馬鹿にされている」とするのであれば、こういう脊髄反射で感情的でヒステリックな女性が一定数いるから女性は馬鹿にされるのです。
あくまで仮の話だけどね。
私は女性は大好きで尊敬してます。ママとか、シングルママさんなんか特にそう。如何に私がマルチワーカーで1日18時間、ある時は24時間拘束で仕事をしていても、ママさんからすれば楽。自分の仕事をしていればいいだけの私の仕事なんか楽なのです。

私がヘイトを投げるのは女性活動家です。
大体、脊髄反射でいつも怒っている。男女平等を掲げる割に女性の利は最大限享受しようとする姿勢。
感情で動くから、行動的な矛盾が多数。

おっとっと、話がそれて来たので元に戻しましょう。

現場は一定の理解を示す

この問題に関して、いくつかの当時の記事で見たのは、医療現場ではどう思っているか?という現役医師のアンケートがあった。

ちょっと記事ソースは無いが、興味ある人は探してみて欲しい。

先ほどの西川さんの記事同様に、「女性受験生一律減点問題」については、「賛成」「どちらかと言えば賛成」というような意見が過半数を圧倒的に超えていたのである。

やはりどうしても若い医者というのは覚えること、勉強する事が多数あり、酷使されがちである。となると体力のある頑丈な男の方が重宝される。
そして,結婚・妊娠による離職・休職のリスクが少ない男の医者を一定数得たいというのが仕方ないことなのだ。医療の現場がこう言っているのに蚊帳の外である、女性活動家が勝手に怒っているのである。ナンセンスである。

結論

私は、この問題は仕方の無いことで、言葉の表現的に適切でないかもしれないが、この策は「必要悪」である。

  • 妊娠・出産・結婚後に女性が復職しやすい環境づくり。
  • 女医の離職率を減らす様々な策。

これらは医療業界全体の問題である。医大は医大で「医師数の確保」は社会的な使命であるし、女性一律減点はその使命を果たす為の、苦肉・・・・の策なのである。

もし抜本的に、女性受験者一律減点を解消するのならば、これは医大だけでは解決できない問題なのだ。業界全体でやらねばならないことだ。

ただ、私は自身はこれは仕方の無い策で継続すべきという意見だ。

というのも、逆に男の医師が多過ぎて、女性医師が不足しても困るだろうし、男性医師は男性医師で、女性医師は女性医師で活躍できる、強みとなるフィールドがあるのだから、それぞれがいい割合で世に輩出するのが医大の役割で、現在の施策はそれを実現するためのものだからだ。

まぁ・・・。元々言えば男が勉強できないのが悪いのかも知れない。男がもうちょいと頭が良ければこういう問題にもならないのであろう。