ピエール瀧関連の販売自粛の余波から
電気グルーヴ関連商品の販売自粛&在庫回収
ピエール瀧容疑者がコカイン使用が発覚して逮捕され数日が経過。
関係各所は大混乱している。
そしてその余波で、電気グルーヴ関連の商品は販売自粛し店頭在庫が回収となっている騒ぎを見せている。
ピエール瀧容疑者がコカインを使用した疑いで逮捕されたことを受け、ソニー・ミュージックレーベルズは、電気グルーヴ関連商品の出荷・配信停止と店頭在庫の回収を決めた。
ピエール瀧容疑者がコカインを使用したとして麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたことを受け、ソニー・ミュージックレーベルズは3月13日、電気グルーヴ関連商品の出荷・配信停止と店頭在庫の回収を決めた。
この対応に賛否の声が上がる中、音楽家の坂本龍一さんが3月15日、問題についてツイート。「なんのための自粛ですか?」と疑問を呈した。
坂本さんは15日未明、「電気グルーヴのCDおよび映像商品の出荷停止、在庫回収、配信停止」の発表を受けて、「なんのための自粛ですか?電グルの音楽が売られていて困る人がいますか?」と問いかけた。
さらに、「ドラッグを使用した人間の作った音楽は聴きたくないという人は、ただ聴かなければいいんだけなんだから。音楽に罪はない」と続け、過度な「自粛」を批判した。
さらに、ネット上では、電気グルーヴ関連商品の出荷・配信停止を撤回するよう求めるオンライン署名が始まっている。
引用元 Buzzfeed News : https://www.buzzfeed.com/jp/saoriibuki/ryuichi-sakamoto-denguru
なんでもかんでも自粛すればよいのか?
そんな中で、著名人も含め、多くの人が反対意見を出しつつ、署名サイトでは販売停止を解除するように求める署名活動も始まったそうな。
私はなんでも直ぐに自粛に流れる世相に反対である。
したがって、坂本龍一さんや、この署名を始めた人の意見・行動に賛成である。
ネットをウオッチしていたが、この電気グルーヴ関連グッズの自粛について賛成している人の意見は私が見る限り見なかった。
最近は、有事の際の対応の迅速さ、良し悪しでその後の企業イメージが大いに変わる。
そういった意味では、この関連会社の仕事は迅速で有能と言えるかもしれない。
が、平成の中期から、このような社会・風潮になって甚だ息苦しさを感じるのは私だけであろうか?
一部の「ごねドク人間」、「クレーマー」、などといった、いわゆる「ノイジー・マイノリティ」の声を企業側が異常に怖がることで、どんどん世の中が閉塞感を増しているのではないか?
と私は思う。
この自粛については311の東日本大震災のときにも話題になった。
なんでも自粛にすればよいのか?
大丈夫な人間は率先して経済活動をして世の中を回していくべきなのではないか?
という意見がtwitter上で多々出回ったのを覚えている。私もその考えにその考えに賛成である。
直ぐに自粛に流れる世相に反対である。今の世の閉塞感の原因の一つでもある。関連性が希薄の案件までも自粛にすべきではない。
クレーマー、ノイジーマイノリティーに毅然と立ち向かう企業・団体
私個人的にはノイジーマイリノティに毅然と立ち向かう企業がどんどん生まれて欲しいと思う。
20年前に読んだ本で、サウスウエスト航空というアメリカの航空会社のことを書いたものがあった。
・この会社ではCS(顧客満足)よりES(従業員満足)が重要。
・従業員に裁量権を持たせていいと思うことは自由にやらせる。
・ある客が、従業員の行動についてクレームをした際に、本社が「これがうちの会社のスタイルです。お気に召さなければ、別の航空会社をご利用ください」と対応。
端的に言えば、上記のようなことだ。
従業員が満足して働けるような環境でなければ、十分な顧客満足が与えられない。という考えからだそうな。
当時、私は大庄系(居酒屋・庄やの系列)でアルバイトしてた際は、「客の言うことは絶対だ!」「客の要望にNoと言うな!」という指導を受けていたが、このようなことに疑問を感じていたので、このサウスウエスト航空の考え方には物凄くCoolに感じた。
記憶の新しいところでは、アパホテルが、客室に南京大虐殺を否定している書籍をおいているとのことで、中国から批判されたことにNOを突きつけたのである。
これは非常にExcellentな対応である。
中々ホテルに泊まるようなことが無い私だが、この出来事を受けて、旅行する際はアパホテルを選ぼうと思ったのである。
また先日、地方議員がSNSで不適切な画像を上げたとして、動物愛護団体が議会に対して辞職を要求するように迫った件があった。
動物愛護団体が、不適切投稿の市議に辞職要求
この件については、先日書いたとおりだが、辞職まで要求するようなことなのか?
私には疑問に感じる。
この動物愛護団体の代表の杉本彩さんに対しては「何様なのだろうか?何の権利があった辞職まで要求するのだろうか?」と思っている。杉本彩さんは「議会に適切な判断をして欲しい」としているが、私としては議会には「世間に騒がせたかもしれないが、本人には十分反省をして、議員として汚名を返上するように今以上にがんばって欲しい」的なことを言って、要求を突っぱねて欲しいと思う。
無理難題、現実とかけ離れた要求には毅然とNOと言える風潮を取り戻さねばならない。
曲解された「お客様は神様です」
このやって、要求する側が、無理難題を要求するようになった背景としては、「お客様は神様です」という言葉にあると思う。
昭和の時代の三波春夫の発言した「お客様は神様です」と言う言葉が曲解されて根付いてしまい、以来、「こっちは客だ!!」という不遜な態度をする人間が溢れてしまったのだ。
ちなみに、私は売る側も買う側も対等の関係だと思っている。
その余波は平成を終えた今も尚、残っている。
つい先日、芸能人の大島麻衣という方がタクシー運転手に、タメ口を使われて激怒しているという事案があったそうな。
「いい気分だったのに最低」。元「AKB48」のタレント・大島麻衣さん(31)がタクシー運転手の振る舞いに憤慨している。運転手が「タメ口」で話してきたことが気に障ったようで、「私はお客だ」などとツイッターに投稿。「お客様にタメ口で話すなんて失礼な人ですね」「やられたらからやり返す的な考えってすごい幼稚」などと賛否が広がった。「どうゆうつもりで運転手してるのか」大島さんは2019年3月12日ツイッターに、「タクシーの運転手さんがタメ口で受け答えしてきたので私もタメ口で話させてもらいました」と投稿し、「見た目で人を判断するひどいおじさん だから私もこの人をおじさんという」と運転手への不快感を露わにした。大島さんは「私はお客だ」としており、「客」に対して「タメ口」を使われたのが納得いかなかった模様。また、「さらに道もわからないという」「どうゆうつもりで運転手してるのか」と怒りは収まらず、「いい気分だったのに最低」と立腹している。
「私はお客だ」というのはちょっと傲慢さがにじみ出ているように私は感じてしまう。
が、大島麻衣さんという方の気持ちも解らなくもない。この方は元AKBということで、それこそ客(ファン)に尽くして来たのではないか?それこそ握手会ではファンに無茶な要望もされつつも答えてきたのだろう。
しかし、その考えを他人に強要するのはどうだろうか?
ましてやタクシー運転手である。
私は「職に貴賎は無い」とは思っている。が、その職業ごとで努める人の性格や性質は偏っていき、カテゴライズされてしまうのは仕方のないことであり、またそれが人間の面白いところでもある。
「タクシー運転手」の人は立派で人徳の高い人も、多々居るのは認めつつも、横柄、無愛想、態度悪い、という人が多いのもある。
まあいちいち目くじら立てるようなことではないのかもしれない。
そして、また別の目線から見れば、タメ口の方が仕事をしやすいという側面もある。
私は医療事務経験者であるが、看護師なんかは相手が子供であろうとじいさん、ばあさんであろうともタメ語を貫く人が多くいる。
タメ語のメリットとしては「言い回しが簡潔である」、「距離感をつめやすい」、などがある。もちろん、大島麻衣さんのように嫌がる人もいるから、場面場面は気をつけねばならないだろう。
ただ、私の経験上では看護師にタメ語を使われて怒る患者は見たことがない。
となると、思ってしまうのが、大島さんが病院に行った際に看護師にタメ語を使われたら、怒るのかどうか?
結論から言うと怒らないと思う。
理由は以下の2点。
- 「患者」と「客」は違うということを弁えている。(ただ、最近は病院のような業種もサービス業的な考えがある風潮も個人的にはいかがなものか、とは思うが)
- 「タクシー運転手」を見下していて、「看護師」には敬意がある
この理由によって、看護師にタメ語使われても、怒らないのでは?と思う。
とは言いつつも、あくまでは想像の範疇に過ぎないので、無益であるが・・・。
とだんだん、電気ブルーヴの商品回収の話から話題がそれてしまったが、今回のピエール瀧容疑者の逮捕で、別の件で懸念されることが出てきた。
それはまた、改めて書くつもりだ。