個人的マンガ Of The Year の系譜
漫画ネタである。
かつて・・・・・というか今でもそうかもしれないが、欧米人が日本に来て驚くことの一つに、
「大人が、おじさんが、電車内で漫画を読んでいる」ということにものすごい違和感を覚えるようだ。
かくいう、私も大学生1年の頃に働いていた居酒屋チェーンのオープニングスタッフのバイトをした際に、
研修で本社に赴く必要があり、社員含めスタッフ一同で電車で移動した時のこと・・・。
一人の30ぐらいのおっさんが、青年漫画誌をおもむろに取り出し、電車移動中に読み始めたのである。
この姿に衝撃だった・・・。
「え?大人として恥ずかしくないの???」
と。
が、今逆の立場になった私であるが、堂々と公共の場で漫画を読んでいる自分がいる。
これは恥でも何でもない、必然の行為なのだ。
欧米の漫画は単純でつまらなく、漫画は子どもが楽しむものだから、理解を得られないのかも知れない。
欧米人は自国のコンテンツが貧弱なのを呪うべきであり、日本のクールジャパンの一翼を担う漫画文化に口を出すべからずなのだ。
というわけで、私は年一度、大きくハマる漫画が登場する。今日はその年度ごとの系譜をご紹介したい。
日本の漫画文化は面白い。世界に誇れる文化なのだ。
2016 キングダム
これは当時、お世話になっている会社の社長が好きということで借りて読んでみたところ・・・。
ドはまりしてしまった。熱い!非常に熱い漫画である。
いつか紹介するが、私の中の殿堂入り漫画の一つである「ベルセルク」の黄金時代というパートがあった。わずか数巻程度のエピソードだが、非常に好きな箇所でもある。要は国軍の中の一つの軍が活躍して成り上がっていくというシーンなのだが、このキングダムは延々とこの成り上がりのストーリーなのだ。
ベルセルクの黄金時代が好きだという人はどハマリすること間違いなしである。
今年は映画化もされるようである。
2017 ザ・ファブル
現在、週刊ヤングマガジンで大絶賛連載中の漫画である。
「無敵の殺し屋が1年休業。社会性0のアキラが一般社会に馴染もうとするも、周りがそうはさえてくれず、様々な騒動に巻き込まれていく」
という感じだ。
最強が殺さないと言う意味では、現代版の「るろうに剣心」と言ってもいいかも知れない。
ストーリー漫画にも関わらず、ギャグシーンが抱腹絶倒の面白さである。
このザ・ファブルも2019年映画公開とのこと。
2018 ナニワトモアレ / なにわ友あれ
2017年に出会った、ザファブルの作者の前作品である。
これは、平成初期の大阪環状族という走り屋のチームを描いた作品である。
なにわともあれ / なにわ友あれ合わせて60巻を超える大作にもかかわらず、ファブルに出会うまでは「なには友あれ」は聞いたことすらなかった。
車もヤンキーも縁がない私にとってはある種のファンタジーな漫画である。
2019 進撃の巨人
何をいまさら??
と思われるかもしれないが、今年ようやくハマったのだ。
18巻までを大人買いして、19巻から読むようになったのだが、今年になるまでは惰性で読んでいた。
10巻前後の塔の戦いあたりが、それまではピークで、後のストーリーはよく理解できない、なんとなくしか解らない。いかんせん、回想シーンが多すぎて好みではない。という感じの漫画だった。
が、突然今年になってハマったのだ。ふとしたときに読み返してみると、「ん?こんなところに布石があったの?」というところが多々。
ベルトルト・ライナー・ユミルの会話なんて、何言ってんだろう?さっぱり解らないってところだったが、後から見返すと全て納得できるものだ。
どっちの命を救って、どっちを見捨てるのか?という哲学的な要素もあったり、主人公が悪役になったりと、毎回毎回見逃せない展開である。
もうすぐ終わりそうな雰囲気もあるが、これはもしかして漫画世界の超大作になりえるのではないか?
ダークファンタジーという分野ではあのベルセルクを超えたかもしれない。
さて、次の漫画に関する記事は、私の中の殿堂入り漫画を紹介したいと思う。
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