世界で尊敬される女性医師と、怒れるママと、東京医科大女性減点問題の序章

世界を股にかけて活躍する脳外科医師:加藤さん

PRESIDENT Onlineから世界を股に掛けて活躍する女性の脳外科医:加藤庸子さんの記事があった。

くも膜下出血を防ぐ「クリッピング術」のスペシャリスト
毎年10万人を超える人が命を落とす脳卒中。特に死亡率が高いのが「くも膜下出血」だ。愛知県の藤田医科大学ばんたね病院の脳神経外科医、加藤庸子は、くも膜下出血の原因となる、脳の血管にできた“こぶ”を特殊なクリップで挟み、破裂を未然に防ぐ「クリッピング術」のスペシャリストとして世界的に注目されている。

2006年に大学病院の脳神経外科において日本初の女性教授となり、2012年には日本脳神経外科学会で初の女性理事に選出。66歳の現在も週3回以上の手術をこなしながら、後進の育成にも力を注いでいる。1月20日放送のドキュメンタリー番組「情熱大陸」では、体力的にも精神的にも過酷な脳外科の世界で、患者の信頼を勝ち得てきた敏腕女性医師の生き方に迫った。

引用元:PRESIDENT Online https://president.jp/articles/-/27681

昨年、東京医科大学の女性受験者一律減点の問題があり、関連して話題となったのが女性医師の離職率の高さであるが、逆に一線で活躍して、世界からリスペクト受けている日本人女性医師の話題は明るい。
こういう特集はじゃんじゃん世に出して欲しい。

ちなみに私は、東京医科大学の女性受験者一律減点の問題については、「まぁ・・・仕方ないよね」という消極的な容認派である。

これはまた別の機会に述べたいと思う・・・。

と思ったが、タイムリーに以下のような発言が・・・。

【加藤】「女の方が頭がいいからまともにやったら8割女になっちゃうよね。でも良い医者になるかどうかはまた別の話なんだよね。難しいところだけど……」
引用元:https://president.jp/articles/-/27681

この記事が今年2月なので、取材した方の意図としては、先ほど述べた私の考えと同様に「第一線で活躍して、世界からリスペクト受けている女性医師がいる!」ということを世間に知らしめようとしたのだろう。

女性受験者一律減点の問題に対しての加藤さんなりの考えなのだろう。

さて、加藤さんのこの発言。

女性の方が男よりも頭が良い

「女性のが男よりも頭が良い」と言っている。これに対して男である私は特に憤慨することはない。世の男性たちも大半はそうだろう。

ただし、これが逆ならばどうなるか??

超一流の男性脳外科医が、「女性は頭が悪い」的な発言をしようものならば・・・。記事の内容そっちのけで、世の中の女性活動家が「女性を軽視している」「女性をバカにしている」と怒りを顕にするのではなかろうか?

お怒りになられるのならばまだしも、抗議し、記事の撤回を要求し、さらには謝罪要求までいく。そして抗議の署名活動を始めてしまうかも知れない。

女性をバカにしている・・・といえば。

先日のことだが、SNSで友人の女性が、怪しげな団体から勧誘メッセージが来たと呟いていた。
そのメッセージの内容に「ママだからできる!ママでもできる!」という内容があったらしいのだが・・・。

ここで、別の知らない女性が噛み付いていた。

要は「ママでもできるって・・・ママのことをバカにしてますよね???」とえらいご立腹の様子なのだ。

それも一人ではなく、複数人である。

「ママでもできる」はママをバカにしているのか?

私としては、ちょっと屈折しているのではないか?と思ってしまうが、いかがだろう?

昔、「サルでもわかる」というシリーズがあったが、それと関連づけしまってるのだろうか?

この場合のサルは「バカ」を言い換えた言葉である。もう少しやわらかく言えば、「人間以下の知能であるサルでも」の意だろう。
要は遠回しに「知能が低い人でもわかる」ということから、初心者向け、解りやすい。ということをアピールしているのが「サルでわかる」シリーズなのだ。

この場合の「ママでもできる」というのは、「時間や移動などの制約がある」という意味での「でも」だと思う。
つまり「時間や移動など様々な制約があるママでもできる」という言葉の省略形だ。
決して世のママたちをバカにするような言い回しではないと思うのだが・・・。

ただし、そのように屈折して言葉を捉えてしまうようになるまで、今まで散々な苦労があったのだと思われるから、ちょっと同情的な目でも見ても良いかもしれない。

とは言うものの・・・。また問題がある発言で恐縮であるが・・・。

もし、本当にこのコメント主の主張の様にママがバカにされていると仮定するならば・・・。

point

こういう屈折した言葉の捉え方をして、勝手に怒っているママがいるから、ママはバカにされるのである。

私はママをバカにしてない。
むしろ尊敬している。
特にシングルマザーは尊敬も尊敬である。

私が言いたいのは、こういう筋違いな怒りをブチまけていると、そのうち本当にママがバカにされてしまいますよ。ということだ。

だんだんと話が逸れてきたのでまとめよう。

まとめ

・加藤庸子さんみたいな女性医師は素晴らしい。
・こういう女性医師の活躍はどんどん発信して、後進のモデルケースにするとよい。
・そのうち、東京医科大学の問題は書こうと思う。

ということだ。

近々、東京医科大学の女性受験者一律減点問題についてに書きます。しばしお待ちを。

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