映画KINGDOM(キングダム)の感想

大人気、中華春秋戦国漫画、キングダムの映画を見てきました!

出演者やプロデューサー、原作者のインタヴューを見ていて、みんな自信を持っていて強烈な熱気が伝わってくる。この作品。

おおよそ、漫画原作の映画は原作ファンに叩かれるのが常ですが、それはこの映画に関わる人たちも承知。

その上で、原作を超えようと一致団結した熱が感じられる映画でした!

というわけで、若干ネタばれあり。(というか原作を見ている人はネタばれにはならないでしょう)

観賞し終わったばかりのホカホカの気分で、断片的に感想を述べます。

・冒頭の片目をつぶっているシーンから、行軍の喧騒を目覚まし代わりに、むにゃむにゃと目を開くシーン。アニメ映画ベルセルクの第1作目を思い出しました。キングダムの原さんはおそらく・・・ベルセルクも好きで、作品内にも随所にオマージュと思われるシーンが多々登場。もしこのシーンが原さんの希望でベルセルクのオマージュだったとしたら熱いなーと。

・そしてその行軍の正体は王驥将軍。これも演者の大沢たかおさんが素晴らしい!!その佇まいだけで王驥とわかるシルエット、素晴らしい姿勢。ただ、できることならば・・・モブキャラ「あれは、王驥将軍だ・・・」からの姿登場ではなくて、これだけシルエット・姿勢だけで王驥とわかのだがから、シルエットを出してから、軍旗のアップ、そして「あれは、王驥将軍だ・・・」の方が、原作ファンは鳥肌だったかもしれない。すみません、わがままで。いや、でも素晴らしいです。

・開始すぐの信と政の戦闘シーン。もうこれだけで熱さが伝わってきます。あぁ、これは当たりだ!いい映画だと。

・李典の嫌な奴からの手のひら返しもいいですね。
・朱凶(漢字あってる?)もいいねー。ムタも良い。
・信はいいねー、猿っぽくて、いい。イメージのマンマ。
・特にいいのは政だねーー。今回のベストキャラでしょう。原作の政そのまんま。超かっこいい。
・政に負けないぐらいいいのは、王驥です。正直王驥の口調をどうするのだろう・・・と思ったのですが、原作ファンのイメージ通りのおかま口調。大沢たかおさんは、ドラゴンボールのフリーザを意識して喋ってたようなそんな気がします。「んふ」もよいよい。そのまま。ニヤっとしちゃいました!
・膅(王驥の部下。漢字不明)もそれほどセリフはなかったものの、あの西洋ちっくな雰囲気をどうするのか・・・と思ったが、まぁ違和感なく良い感じ。
・ようたんわ。長澤まさみ?か。本人もインタヴューで述べてた通り、緊張感を持って、強さを見せるように演じてていい感じ!見せ場の殺陣もカッコ良い!ただ、ちょっと仮面時のセリフが、こもりすぎて、、、とても聞こえづらかったのが残念。
・佐治。この佐治が原作とは大幅に異なるキャラ設定。元将軍から刺客。このくりーむしちゅうー有田もとても良い。有田だよね?違うの?だるそうに用心棒っぽい振る舞いがいい。かつては栄華を誇った将軍が、いろいろと悟り、堕ちていき、能力は抜群ながら、全てに諦めている感じが良いね。そして、その元将軍を大将軍を目指す信が超えてくのも良い。
・ランカイ。これも王驥と同様にどう表現するのか。と思った。というか、ランカイは出ないものだと思ってたが、原作通り登場。あれはなんだろう?CGなの、人形なの?特殊メイクなの?しかしまぁ、今の映画ってすごいんだなぁーと。
・かりょうてん。政と信が抜群に良いので、霞んでたかも知れないが、決してマイナスではない。この橋本環奈さんが言う、「少年らしさ」は十二分に感じました。
・昌文君。さすが高嶋政伸。ベテランだね。主役を立てつつ、自身も光ってました。

というわけで、個人的な感想は・・・・

原作ファンは絶対観た方が良いです!!!!
絶対満足できると思います。いやぁー、政が本当に素晴らしい。原作を100%踏襲しつつ、実写の分だけそれ以上に美麗である。信も原作越えの150%だとすれば、政は200%、300%の出来だと思います。

ただ、原作者の原さんたちが望む、原作知らない人が見ても、、楽しめるか・・・は半信半疑かなぁー。中世・古代の戦争ものとか好きな人はいいと思うけど。
仮に原作に興味あって未読の人は絶対観た方が良いです。さらに原作を楽しめることができるでしょう。原作は現在50巻越え。映画の10倍のボリュームです。
さらなる重厚なキングダムワールドを堪能できることでしょう。

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