プロゴルファーはなぜ小柄な人が多いのか?
プロ野球選手はとにかくでかい。
イチローの引退関連でいろいろ野球に関する動画を漁っていると、阪神のバックスクリーン3連発の動画があった。
被害者(?)は巨人の槙原寛己である。
槙原は、若い頃は線が大分細いなぁー。と思ってプロフィールを見ると、なんと187cmもある。
非常にデカイ。
そういえば、イチローも渡米当時は、細いて小さい。メジャーでは通用しない体格と言われていたが、それでも180cmある。
野球選手は総じてテレビで見ているよりも更に高身長である。
調べてみたら、プロ野球選手の平均身長は、181cmだそうな。
日本人の平均が170cm台の前半だからやはり非常に大きいのがわかる。
そこで思った。
野球のバッティングと一番近いスイングをするゴルフはどうなのだろうか?
日本ゴルファーの平均身長
日本人ゴルファーの平均身長を見てみようと調べたら、以下の結果だ。
JGTO 日本ゴルフツアー機構が公表している、国内男女プロゴルファーの平均身長は以下の通りです。
男子プロゴルファーの平均身長:174.8cm
女子プロゴルファーの平均身長:162.3cm海外出身選手も含まれていることから、日本人の平均身長よりもやや高い数字が示されています。それを加味しても、プロゴルファーは特別背が高いというわけではないようです。
引用元:【アスリートの平均身長】スポーツに身長は関係ある?~ゴルフ男女編~
https://nobi-ken.net/cl038/
日本人の平均身長とほとんど変わらないことがわかる。
むしろ、アスリートとしては小さいのではないかと思われる。
野球とゴルファー、どちらの方が、大きい体格を求められるか?
では、野球とゴルファー、どちらが大きい恵まれた体格を求められるのだろうか?
また、スポーツの王様である。サッカーも検証してみよう。
サッカーの場合
かつての最強のプレイヤーで、6人抜きだか7人抜きの動画で有名なマラドーナは165cm。
超一流のテクニシャンであるメッシは170cm。
日本代表の長友佑都は169cm。
元ブラジル代表のロベルトカルロスは168cm。
と日本人の平均身長以下のトッププレイヤーは挙げようとすればいくらでもいる。
サッカーは地面が基本となるスポーツである。
地面とは0cmの位置である。0cmにより近い目線・距離に居る低身長な人が有利。と解釈することも可能ではないか?
ただ、一旦ボールが地面から離れれば、空中戦となる。空中戦となれば、やはり背の高いプレイヤーが有利である。
また、サッカーの試合中頻繁に見られる競り合い。体をガシガシとぶつけて体力の削りあいになった場合、これもやはり体格に恵まれているプレイヤーの方が有利である。
サッカーは低身長も高身長も活躍できるのだ。
体格的に見れば包括的で懐の深い球技と言えるのではないか?
野球の場合
投げるのはやはり手足の大きさ、長さがスピードに直結する。プロのピッチャーに160cm台の人はまずいない。170cm台も皆無ではないか?
守備には打球への反応速度、瞬発力が求められる。瞬発力・すばしっこさというのは低身長の人の方が有利である。
走塁。進むだけではなく、戻る場合もある。この場合はやはり小さい人の方が有利である。
打撃。これは遠心力がまず一つ大きなパワーになる。遠心力ということは、体のサイズが直結する。手が長い方が有利である。投球もそう。長いほうがいいのだ。つまり高身長の方が良い。
というわけで、体格によって有利なシチュエーションがそれぞれあったりする。
体格の多様性が野球にもあるのではないか?
ゴルフの場合
ゴルフの場合は、体の動きは、スイングのみである。
野球で言えば、「打」だけなのだ。
ならば、より多くのパワーを生み出せる高身長の人の集まりになりそうだが・・・・。
実際にはそうではない。不思議である。
というわけで、体格の多様性・・・つまり低身長でも活躍できるスポーツの順番としては、
サッカー > 野球 > ゴルフ
の序列だと思うのだが・・・。
実際には
サッカー > ゴルフ > 野球
なのだ。
なぜなのだろうか?
考えて、仮説を立ててみた。
野球とゴルフの差
似たようなスイング動作をする野球とゴルフの違い。それは、バットとクラブの差である。
打球の威力の計算式を以下とする。
体格 x 道具 = 威力(飛距離・打球の勢い)
体格はずばり身長である。身長があれば遠心力のパワーの源である、リーチが長いということになる。
道具は野球で言えば、バット。ゴルフで言えばクラブである。
野球の場合。
体格(180) x バット(1.2) = 威力(飛距離・打球の勢い)
体格(180) x クラブ(3) = 威力(飛距離・打球の勢い)
1.2とか3とかは何の根拠も無い感覚値だが、そんな感じだと思っていただきたい。
野球の場合は、道具における掛け率の数字が非常に低い。
それに対してゴルフの場合は、野球に比べてクラブの掛け率が高い。
高身長でなくとも道具でその足りないパワーを補える競技、それがゴルフではなかろうか。
道具を比べてみても解る。
クラブは日々素材やフォルムが時代とともに躍進的に進化している。
バットは木製という前提もあり、クラブほど進化はしないのだろう。
そして何よゴルフクラブはバットの倍ぐらい長い。そしてわずかにしなる。
これが遠心力を倍増させるのである。
つまり、道具の掛け率が低い野球は体格がパワーに直結しやすく、
道具の掛け率が高いゴルフは体格のハンデをクラブがカバーしてくれる。
なので、プロゴルファーの平均身長は野球ほど高くない。という仮説でファイナルアンサーではないか?
だが・・・本当にそうだろうか?
だがしかし、そうなのだろうか??
体格 x 道具 の結果で飛距離が決まるのならば、体格も大きいほうがより有利なのではないか?
日本ではなぜ高身長のゴルファーが少ないのか?
これには日本のスポーツ文化が影響しているのだろう。
中学に入る際の部活選び
本格的なスポーツは、中学1年からはじめることが多い。
その際に高身長の人は引き手あまたである。
まずは高身長と言えば、バスケットボール・バレーボールが手ぐすね引いて待っている。そして前述の野球。サッカーもいまやナンバーワンの人気スポーツである。高身長のFWやDFはどのチームも欲しいところである。そういったスポーツに高身長の人材が取られてしまう。
そしてそもそも、ゴルフ部が中学は少ない。(というか、あるの?私は知らないです。でも昨今ゴルフがさかんだし、探せばあるのだろうが)
ゴルフは金がかかる
そしてゴルフは子供がやるには金が掛かるスポーツである。
クラブセットを全部そろえないといけない。そして、中学部活でゴルフ部があるところに入れればよいが、そうでなければ月謝を払ってゴルフスクールに通わせないといけない。
選択肢として、中々庶民は選択できないかもしれない。
日本ゴルフはまだ成熟してない市場ではないか?
だが、逆にプロの平均身長が国民平均身長と同じ。ということならば・・・・。
まだ日本ゴルフ界は成熟してないのではないか?という見方もできるのではないか?
世界ではトッププロの平均身長は年々伸びてきているという。
当然の流れである。
日本もプロの平均身長が180cmまで近づいてきたら・・・・。
実力人気を兼ね備えた第二の石川遼がごろごろ誕生する可能性もある。
高身長の子どもを持つ親御さんは、早い時期からゴルフを習わせてみればいかがだろうか?
結論
・ゴルフは体格の不利をクラブで埋められる
・日本では体格に恵まれた若手が別のメジャースポーツに取られてしまう
以上が平均身長が高くない理由である。
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