AI&ディープラーニングよる近未来のゲーム[その1]
自動行動的なセカンドライフ的な箱庭的なゲームが大ブームを引き起こす
中国でAIアナウンサーが誕生!!の記事で思ったのが、これからAIが飛躍的に伸びて来る。
古くからいずれはターミネーターの世界(コンピュータの反乱による人間との戦争状態)になると言う人が居たが、私はオカルトの類いと思っていたが・・・。
あながちそうではではなくなって来るもかも知れない。
例えば、将棋やチェスはAIが人間を超えて久しいが、囲碁なんかはまだまだ人間が強いと言われていた。
がしかしである。
グーグル傘下のディープマインド社のAlphaGoというプログラムが、トッププロに圧勝してしまうという現実。
そして将棋のプロは現在、コンピュータの棋譜を勉強の材料として取り入れているのだ。
これは何を示唆するか?
つまり、人間の想像もつかないレベルに達してしまったのだ。
これは、囲碁や将棋の話だが・・・この「人間の想像を超える」ということがこれからあらゆるジャンルで今後起こり得ると予想される。
[AIシティ]の概要
「人間の想像を超える」とは言ってみたが、それでも想像してみたくなるのが人のサガ。
「ぼくのかんがえた近未来のAIゲームである」
その名もAIシティ。
単的に言えば「仮想空間&箱庭ゲーム」
別の言い方をすれば「セカンドライフの自動化」とでも言えば良いか。
プレイヤーは自分自身を忠実に再現した、いわゆる「アバター」がゲーム内での行動を観察するという内容のゲームだ。
どのような仮想空間なのか?
実際に稼動し、本格的な運用が始まれば、ある程度バリエーションはできるだろうが・・・。
最初のプロトタイプとしてはまだ煩雑化してない世界、1960年の世界がいいかもしれない。
その1960年のありとあらゆる世界情勢のデータ、それぞれの国々の人口やら、社会・政治・経済・・は勿論のこと、ありとあらゆるデータを入れる。
最低限、Wikipediaにあるような1960年までの出来事や人名などは全て入れる。
細かいこと言えば、競馬とかサッカーとか野球もそうだ。
世界中のチームとかチーム名とか、選手名も出きり限りいれる。
例えば人口データならば1960年のデータだけではなく、以前の毎年ごとのデータを読み込ませて、1960年以降の推移をAIに予想させて推移して行く。
どうように社会・政治・経済・地図情報・スポーツまでも可能な限りデータを入れて、当時の現実を可能な限り再現させるのである。
1960年以降から現代のデータも可能な限りいれる。基本的にはそのような歴史を辿るわけだが、参加プレイヤーの行動(行動といってもオートだが)によって未来が少しずつ変わっていくのである。
そして、1960年がプロトタイプとして成功すれば、最終的には「現代バージョン」をリリースするのだ。
この現代バージョンは様々な用途でビジネス利用ができる。これは後述する。
プレイヤーの設定
プレイヤーはまずアカウント登録をして、まず自分自身のアバター、分身を作る。
これも再現度がなるべく自分自身になるようにあらゆるデータを登録する。
- プロフィール
- プロフィール
- 性格診断的な長いアンケート
- 現在の職業・収入
- 履歴書・職歴
- 過去に書いた作文・論文
- 直近1ヶ月のレシート
- 自分が写っている写真
- 部屋内にカメラを置き、1週間の自分の行動の動画
ざっと列挙してみた。
最後なんて、非常にハードルが高いが、もちろん全てある必要は無い。
最低限必要なのは、詳細なプロフィールと、性格診断のアンケートか?
後はプラスアルファである。
「本人再現度」的なパラメータがあり、詳細情報を入れれば入れるほど、この「本人再現度」のパーセンテージが高くなる。
本人再現度が一定数以上のプレイヤーは、ゲーム終了後に様々なデータをDLできるようにすれば、各々詳細なデータを入れようとするだろう。
例えば、
・自身の年表
・月々の給料
・生涯収入金額
・職歴
・付き合った異性の人数
などなど諸々だ。
過去に書いた,作文・論文は重要かもしれない、フリーな文章ほど性格が出るものだからだ。そういう意味では、SNSアカウントもいいだろう。
過去1ヶ月のレシートで、嗜好・行動パターンが解るだろう。別に1ヶ月である必要も無い。多ければ多いほど良い。
自分が写っている写真も大事だ。人相学というものは昔からあり、今ならば写真を元に性格を判断できるAIも既にあるのではないか?
なんせ、これから犯罪を起こしそうな人を判別する監視カメラは既に存在するのだから。
これらの様々な要素と最初に入力したアンケートをAIが照らし合わせて詳細は基本性格が構築されるのである。
ちなみに氏名は匿名性保持のため不要である。
もうちょっと、時代が進めば、マイノリティリポートではないが、あらゆるプロフィールを入れる事で、その人の「重犯罪指数」的なものを計算することが可能になるだろう。
ゲームの進行手順
100年経過でゲーム終了とする。
ゲーム開始日時は、あらかじめサイトで告知される。
ユーザは前もって前述の「プレイヤー設定」をし、さらに「ゲーム開始時年齢」を設定する。
そして、ゲーム開始日時になるとゲームが始まり、日にちが過ぎていく。
ゲーム中の進行はリアルより早い。
現実の半年で100年経過させるには、どうすればいいのだろうか・・・。
1日 = 60 * 60 * 24 = 84 = 86,400秒
1年 = 60 * 60 * 24 * 365 = 31,536,000秒
100年 = 60 * 60 * 24 * 365 * 100 = 3,153,600,000秒
100年は 約31億秒とのこと。
ふむふむ。
60 * 60 * 24 * 365 * 0.5(半年)* 180(倍の速度) = 2,838,240,000 秒
となれば、ゲーム内進行速度を180倍にすれば、半年強で1ゲーム終えることができる。
180倍ということは、1秒で3分が経過する仕組みだ。
20秒で1時間
480秒で1日だ。
1960年を開始とする仮想空間の中で、プレイヤーの分身であるアバターが自由に暮らしていく。
行動指針の設定
行動は初期設定した性格に基づいて行われる。プレイヤーはアバターの行動に関与することはできない。
がしかし・・・。プレイヤーは、「行動指針」をできる。「ドラクエ」の作戦(がんがんいこうぜ、いのちだいじに的な)をイメージである。
- 長期指針・・・「xxになる」とか夢な目標。再設定可能なスパンは5年
- 中期指針・・・その1年の目標。再設定可能なスパンは1年
- 短期指針・・・1ヶ月の目標。再設定可能なスパンは1ヶ月
このように3つ、長・中・短と設定できる。
例えば、
長期に「総理大臣になる」、中期に「経済学を勉強する」、短期に「名刺交換を心がける」とか。
長期に「サッカー選手になる」、中期に「サッカーの名門のxx高校に入る」、短期に「リフティング500回達成する」とか。
長期に「長生きする」、中期に「タバコをたくさん吸う」、短期に「睡眠時間を削って遊ぶ」とか。矛盾するのもオッケー。
はたまた、
長期に「世界最高のシリアルキラーになる」、中期に「化学兵器を勉強する」、短期に「毎日トレーニングする」とかプレイヤーキラーを目指してもOK.
ただし、あくまでも自身の最初に入力したプロフィールが元になるため、いくら総理大臣を設定しても、それはものすごいハードモードだったりする。
適正の向かないものにはなかなか成れないのである。
ゲーム開始
指定日時になったらゲームが開始。視点は俯瞰か、アバター目線かを常に選択できる。
1秒=3分で時間がどんどん進む。
何か達成するたびに、ヒストリーに追加されていく。
ヒストリーは「年」「月」「日」と短くなるにつれて詳細な行動が閲覧できるようになっている。
例えば、年だと
・4月 xx学校に入学。
・4月 xxと友達になる。
・4月 xxとxxと裏山に秘密基地をつくる。
・5月 中間テスト。「成績詳細へ」
xxと大喧嘩する。
・6月 xxと初デート。
・7月 期末テスト。「成績詳細へ」
・8月 夏休みにリゾートバイトとする。
リゾートバイト先のトラブルですぐ止める。
・9月 秘密基地で、2匹の犬を手下にする。名前はハッピーとタッチ。
などなどと言った具合だ。
月だとより詳しく。日だと非常に詳細に。
プレイヤーはゲームにログインするたびに、まずはここのヒストリーを閲覧するようになるだろう。
「おっ!xxとデート?どれどれ?様子をみてやろう。。。」といった具合に、要所のイベントはVTR機能で見ることができる。
VTR機能の場合はちゃんと我々の現実時間で見ることができる。もちろん、倍速モードなどの早送りもあり。
ゲーム開始後に、参加するプレイヤーはその1960年からでなく、ゲーム内の時間からスタートとなる。
俯瞰かアバター視点がメインモードで、プレイヤーは別の視点から世界(ゲーム)を観ることはできない。
が、あらゆるエンターテイメントを観ることはできる。
例えば、
・格闘技の試合
・サッカーの試合
・競馬
・映画
・コンサート
・お笑いライブ
現代の観る系のあらゆるエンターテイメントを観ることができる。
もちろん、これらのものは全てこのAIの世界の中で構築されたものである。
映画、コンサート、お笑いライブなんかはこの[AIシティ]から我々の現実世界に「逆輸入」されてブームになるものもあるだろう。
書籍もAIシティ発でベストセラーになったりもするだろう。
こうやって、現実と仮想ワールド[AIシティ]は密接な繋がりを持っていく。そして、無くてはならない存在になっていく。
うむ。なんか自分で書いていて、なんだか少し怖い気もしてきた。
現実ではまだ存在しない、新たなエンターテインメントがAIシティ内で生まれ、それが現実世界でも楽しめるようになる。
ゲームの途中参加
ゲームの途中参加も可能である。
この場合は1960年からスタートするのではなく、ゲーム内で実際に経過した時間からスタートする。
ゲーム中に死んだ場合で、また遊びたい場合も同様だ。何歳から始めるか?を入力して再スタート。
あまりにも長過ぎるので、続きは次回
まだまだ、想像は膨らむ一方である。
またこの続きは次回書いて行こうと思う。
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